アスベスト事前調査とは?検体採取の手順から費用まで徹底解説

虫眼鏡を持った手が、亀裂の入った古い波形スレート建材の表面を覗き込んでいる

古い建築物にはアスベスト(石綿)が使用されている場合があるため、解体・改修工事では、事前調査によって建材の確認や必要に応じた検体採取・分析を行うことが重要です。

本記事では、アスベストの基礎知識から事前調査の目的、検体の採取方法、分析の流れ、安全対策、費用相場までを解説します。アスベスト調査を適切に進め、現場の安全確保や工事計画の見直しに役立てるための参考にしてください。

【本記事の要約】
・解体・改修工事では、アスベスト含有建材の有無を確認する事前調査が必要
・書面調査や目視調査で判断できない場合は、検体を採取して分析する
・みなし判定は分析費用を抑えられる一方、不要な除去費や処分費につながる場合がある

【本記事の要約動画/音声コンテンツ】

目次

アスベスト事前調査とは?

解体現場などに重ねられた古い波形スレート。端部が欠けて脆くなった層状の断面が露出している

アスベスト事前調査とは、建築物や工作物の解体・改修工事を行う前に、工事範囲へアスベスト含有建材が使われているかを確認する調査です。

アスベストは、耐火性や断熱性、防音性などに優れていたことから、過去に多くの建材で使用されてきました。一方で、繊維を長い期間にかけて大量に吸い込むと健康被害につながるおそれがあるため、着工前の確認が重要になります。

アスベストが使われてきた主な建材

アスベストは、屋根材、外壁材、天井材、床材、保温材など、建築物のさまざまな部位に使われてきました。特に古い建築物では、見た目だけで含有の有無を判断するのは困難です。

代表的な建材を整理すると、以下のようになります。

使用箇所アスベスト含有の可能性がある建材
屋根・外壁スレート、サイディング、波形スレート、仕上塗材
天井・壁吹付け材、けい酸カルシウム板、石こうボード、岩綿吸音板
床ビニル床タイル、クッションフロア、接着剤
設備まわり保温材、断熱材、耐火被覆材、煙突断熱材
工作物配管エルボ、ガスケット、パッキン、ダクトまわりの建材

事前調査で確認すること

事前調査では、工事範囲に含まれる建材を洗い出し、アスベスト含有の可能性を確認します。確認が不十分なまま工事に入ると、作業中の飛散や工事中断、追加費用につながりかねません。

確認項目内容
工事範囲解体・改修の対象となる範囲を確認する
建材の種類屋根材、外壁材、天井材、床材、保温材などを確認する
施工時期アスベスト含有建材が使われた可能性がある年代かを確認する
改修履歴過去に交換・補修された箇所がないかを確認する
分析の要否書面・目視で判断できない建材を分析対象にする

調査結果は、作業計画、行政報告、発注者への説明、廃棄物処理の判断にも使われます。解体・改修工事を安全に進めるには、事前調査の段階で対象建材を正確に把握しておくことが大切です。

アスベスト事前調査はどのように進める?

防護服と本格的な呼吸用保護具を装着した作業員が、黄色い警戒テープが張られた現場でかがみ込み、アスベスト含有の恐れがある対象物を点検している

アスベスト事前調査は、書面調査、目視調査、分析調査の順に進めるのが基本です。各工程の役割を整理しておくと、検体採取や分析が必要になる場面を判断しやすくなります。

事前調査の基本的な流れ

事前調査では、まず図面や仕様書などの書面から、使用建材や施工時期を確認します。次に現地で建材の種類や劣化状況を照合し、書面だけでは判断しにくい箇所を洗い出しましょう。含有の有無が明確でない建材については、検体採取後に専門機関へ分析を依頼します。

調査の流れ主な内容検体採取との関係
書面調査図面、仕様書、改修履歴などを確認するアスベスト含有の可能性がある建材を絞り込む
目視調査現地で建材の種類や状態を確認する採取対象や採取箇所を判断する
分析調査採取した検体を専門機関で分析するアスベストの有無を科学的に確認する
報告書作成調査結果を記録として整理する工事計画や行政報告に活用する

書面調査

書面調査では、設計図、竣工図、改修図、仕様書、工事記録などを確認します。建材名、施工時期、メーカー名、品番などを照合し、アスベスト含有の可能性がある箇所を整理する工程です。

古い建築物では、図面が残っていないケースも少なくありません。図面があっても実際の施工内容と一致しているとは限らないため、書面調査だけで結論づけるのは避けましょう。

目視調査

目視調査では、現地で建材の種類、設置箇所、劣化状況、改修跡などを確認します。屋根、外壁、天井、床、配管まわり、煙突、下地材など、工事範囲に含まれる部位を一つずつ照合しましょう。

特に注意したいのは、表面材だけで判断しないことです。仕上塗材や床材では、表面の下にある下地調整材や接着剤にアスベストが含まれるケースも見られます。

分析調査

書面調査や目視調査でアスベスト含有の有無を判断できない場合は、建材の一部を検体として採取します。専門機関で分析した結果をもとに、工事計画や処分方法を具体化する流れです。

採取箇所や採取量が不適切だと、分析結果の信頼性が下がるおそれがあります。建材の種類、施工範囲、改修履歴、層構成を踏まえ、どこから検体を採るべきか慎重に判断してください。

アスベスト検体採取が必要になるケースとは?

保護手袋を着用した手で、ピンセットを用いてアスベスト(石綿)の綿状・針状の繊維束をつまんでいる

検体採取は、すべての事前調査で必ず行うものではありません。書面調査や目視調査でアスベストの有無を明確に判断できない場合に、分析調査の一部として実施します。

検体採取が必要になりやすい場面

検体採取が必要になりやすいのは、書面情報や目視確認だけでは判断材料が不足するケースです。代表的な場面を以下に整理します。

検体採取が必要になりやすい場面内容
建材名やメーカー名が不明図面や仕様書だけでは含有の有無を判断できない
改修履歴が不明過去に使用建材が変わっている可能性がある
同じ建材に見えても施工時期が異なる部位ごとに含有状況が違う場合がある
仕上塗材や下地材が複層になっている表層だけでは判断できない
発注者説明や行政報告の根拠が必要分析結果を記録として残す必要がある

検体採取は、アスベストの有無を確認するための重要な工程です。一方で、採取時には粉じんが発生するおそれがあるため、事前の安全対策が欠かせません。

アスベスト検体採取に必要な資格

石綿障害予防規則の改正により、2023年10月1日以降に着工する建築物の解体・改修工事では、建築物石綿含有建材調査者などによる事前調査が必要です。工作物についても、対象となる工事では2026年1月1日以降、工作物石綿事前調査者などによる事前調査が求められます。

検体採取も事前調査に含まれる工程のため、対象が建築物か工作物か、どの建材を扱うかによって必要な知識や判断が変わります。自社で採取を行う場合でも、法令に沿った調査体制、安全対策、採取箇所の記録管理を整えておきましょう。

アスベスト含有建材のレベルと採取時の注意点

防護服と保護マスクを着用した作業員が、黄色い配管保温材に触れながら、劣化状況や検体採取の対象位置を確認している

アスベスト含有建材は、粉じんの発生しやすさによってレベル1〜3に分類されます。レベルによって飛散リスクや必要な対策が異なるため、検体採取時にも建材の特徴を理解しておくことが重要です。

レベル主な建材特徴採取時の注意点
レベル1吹付け石綿、吹付けロックウール、吹付けバーミキュライトなど発じん性が高く、飛散リスクが大きい厳重な養生、湿潤化、防護具の着用が必要
レベル2保温材、断熱材、耐火被覆材、煙突断熱材など崩れやすく、破損時に粉じんが発生しやすい配管・煙突・設備まわりの劣化に注意
レベル3スレート、けい酸カルシウム板、成形板、床材、仕上塗材など通常状態では飛散しにくいが、破砕・切断時に粉じんが出る破損を最小限に抑え、採取後の補修を行う

レベル1建材

レベル1建材は、吹付け材などの飛散性が高い建材です。吹付け工法による鉄骨の耐火被覆、天井断熱材、機械室の吸音材などに使用されていることがあります。

採取時には、作業範囲の養生、湿潤化、防じんマスクや保護衣の着用など、厳重な飛散防止対策が不可欠です。建材が劣化している場合は粉じんが発生しやすいため、専門業者による対応が望まれます。

レベル2建材

レベル2建材は、保温材、断熱材、成形板・巻付けタイプの耐火被覆材など、設備まわりで使われることが多い建材です。配管、ボイラー、煙突、ダクト、鉄骨の柱や梁などで確認される場合があります。

レベル1ほど発じん性が高くないものの、密度が低く、崩れると粉じんが飛散しやすい点には注意しましょう。採取時は、劣化部分やつなぎ目、改修された箇所を確認しながら、代表性のある試料を採取します。

レベル3建材

レベル3建材は、屋根、外壁、天井、床などに使われる板状・成形板系の建材です。スレート、けい酸カルシウム板、パルプセメント板、ビニル床タイル、仕上塗材などが該当します。

通常状態では飛散性が比較的低いとされていますが、切断、破砕、研磨を伴うと粉じんが発生します。検体採取時も湿潤化や局所的な養生を行い、採取後は補修・清掃まで済ませてください。

アスベスト検体採取の方法と注意点

全面マスクと防護服を着用した作業員が、経年劣化で表面が剥がれた配管保温材に工具をあて、分析用にアスベスト含有検体を削り取り採取している

検体採取では、対象建材を決めたうえで飛散防止措置を行い、必要量を採取します。採取後に必要なのは、検体の密閉と、採取箇所や建材名などの記録です。これらの情報を整理したうえで、分析機関へ提出します。

採取前の準備と安全対策

検体採取の前には、作業範囲や対象建材を確認し、必要な道具と防護具を準備します。採取時に粉じんが発生するおそれがあるため、湿潤化や養生も欠かせません。

準備項目内容
防護具防じんマスク、防護服、手袋、保護メガネなど
採取道具カッター、スクレーパー、コルクボーラー、コアドリル、ハンマーなど
飛散防止材湿潤化用の水、飛散防止剤、養生材など
清掃道具HEPAフィルター付き掃除機、拭き取り材など
記録用品採取票、ラベル、写真、図面、チャック付き袋など

採取場所の周囲には養生を行い、第三者が立ち入らないように管理します。作業後は、採取箇所の補修と周辺の清掃を行い、粉じんの残留を防ぎましょう。

検体採取の基本手順

検体採取は、事前準備から記録管理までを一連の流れとして進めます。採取そのものだけでなく、採取後の補修や情報整理まで含めて対応することが大切です。

手順内容
1. 採取対象を確認する書面調査・目視調査をもとに対象建材を決める
2. 作業場所を養生する粉じんが周囲に広がらないように保護する
3. 建材を湿潤化する採取時の飛散を抑える
4. 検体を採取する建材の種類や層構成に応じて必要量を採る
5. 採取箇所を補修する飛散や劣化を防ぐために密封・補修する
6. 検体を密閉するチャック付き袋や密閉容器で保管する
7. 情報を記録する採取日、採取箇所、建材名、採取者などを残す
8. 分析機関へ提出する依頼書、写真、図面などと合わせて送付する

建材別に見る検体採取量の目安

検体の採取量は、建材の種類や分析機関の指定によって異なります。以下は、代表的な建材ごとの考え方です。

建材採取量の目安採取時の注意点
吹付け材施工範囲が3,000㎡未満なら3カ所以上から各10cm³程度表層から下地まで貫通して採取する
耐火被覆材梁や柱などから30cm³程度階や施工範囲の違いを踏まえて採取する
断熱材折板屋根は100cm²程度、煙突用は30cm³程度断熱層と円筒管を分けて採取する
保温材配管やボイラーなどから30cm³程度つなぎ目や劣化箇所にも注意する
成形板施工範囲ごとに100cm²程度改修箇所や異なる製品を分けて採取する
仕上塗材施工範囲ごとに100cm²程度表層だけでなく、下地との境界部分も含める

採取量はあくまで目安です。実際には、建材の種類、施工範囲、分析方法、分析機関の指定に従って判断しましょう。

採取後の密閉・記録管理

採取した検体は、飛散や混入を防ぐために密閉容器やチャック付き袋へ入れて管理します。検体ごとに採取情報を記録し、分析機関が確認できる状態にして提出します。

記録項目内容
採取日検体を採取した日
採取者採取を行った担当者
建物情報建物名、住所、階数、部屋名など
採取箇所図面や写真で確認できる位置
建材名スレート、仕上塗材、床材など
採取理由書面・目視で判断できなかった理由
検体番号報告書と照合できる番号

記録が不十分だと、分析結果と現場の対応が結びつきにくくなります。採取箇所の写真や図面への記入もあわせて行い、発注者説明や行政対応に活用しやすい形で残してください。

採取した検体のアスベスト分析方法

建材の破断面から白い針状・綿状の繊細なアスベスト繊維が多数毛羽立って突出している様子

採取した検体は、専門の分析機関でアスベスト含有の有無を確認します。分析方法には、アスベストの有無を確認する定性分析と、含有率を確認する定量分析があります。

定性分析と定量分析の違い

解体・改修工事の事前調査では、アスベストの有無を確認する定性分析が中心です。定量分析は、含有率の把握が必要な場合や、処分区分の確認など、目的に応じて実施します。

分析の種類主な目的事前調査での位置づけ
定性分析アスベストの有無を確認する解体・改修前の事前調査で中心となる
定量分析アスベストの含有率を確認する必要に応じて実施する

アスベスト分析では、JIS A 1481に基づく方法が用いられます。JIS A 1481-1は、偏光顕微鏡を用いてアスベストの有無を確認する方法で、仕上塗材など複数の層で構成される建材の分析に適しています。JIS A 1481-2は、X線回折法などを用いてアスベストの有無を確認する方法です。

分析依頼時に確認したいこと

分析を依頼する際は、検体の採取箇所、建材名、層構成、写真などをそろえて提出します。情報が不足していると、分析機関が検体の背景を把握しにくく、結果の解釈にも影響しかねません。

仕上塗材のように複数の層で構成される建材では、表層だけでなく下地調整材まで確認し、採取時点で情報を整理しておくことが分析結果の信頼性を高めるうえで重要です。

アスベスト事前調査・分析の費用相場

アスベスト分析調査(定性分析)の費用は、1検体あたり2万円程度が一つの目安です。ただし、実際の総額は、分析方法、検体数、納期、報告書の内容、採取作業の有無によって変わります。

建物全体を調査する場合は検体数が増えやすく、総額が数十万円から数百万円に及ぶケースも少なくありません。費用だけで判断せず、分析精度、報告書の内容、納期対応まで含めて比較することが大切です。

費用を左右する主な要因

費用項目内容費用に影響する要因
書面・目視調査費図面確認や現地確認にかかる費用建物規模、調査範囲、図面の有無
検体採取費現地で建材を採取する費用採取箇所数、高所作業、養生、安全対策
分析費採取した検体を分析する費用検体数、分析方法、納期
報告書作成費分析結果を報告書としてまとめる費用写真付き報告、行政提出用、追加説明の有無
追加対応費特急対応や再採取などの費用工期、緊急性、追加検体の有無

安価な分析サービスでも、報告書修正や追加説明、特急対応が別料金となる場合があります。見積もりでは、単価だけでなく対応範囲まで確認してください。

みなし判定で分析を省く場合の費用リスク

アスベストの有無が不明な建材を、分析せずに「アスベスト含有」として扱う判断が、みなし判定です。分析費用や採取の手間は抑えられますが、含有扱いによって除去費や処分費が増えやすいため、結果的に総コストが下がるとは限りません。

判断方法メリット注意点向いているケース
検体採取・分析を行うアスベストの有無を確認できる分析費用と日数がかかる検出率が低い建材、広範囲施工、費用を抑えたい場合
みなし判定で進める分析の手間を省ける含有扱いとなり、除去・処分費が増えやすい工期が短く、含有可能性が高い建材を扱う場合

建材ごとの検出率から判断する

みなし判定を選ぶかどうかは、建材ごとのアスベスト検出率も踏まえて判断したいところです。検出率が高い建材では、含有を前提に工事計画を立てる判断も選択肢に入ります。一方、検出率が低い建材まで一律にみなし含有として扱うと、本来は不要だった除去費や処分費が発生しかねません。

以下は、アルフレッドの分析データをもとに、判断材料になりやすい建材を抜粋したものです。

建材分類主な使用箇所検出率判断のポイント
スレート屋根・外壁90.6%検出率が高く、含有前提で工事計画を立てる場面が多い
配管エルボ・珪藻土保温材工作物・設備まわり85.4%含有の可能性が高く、処分区分や対策費を早めに確認したい
ケイカル板外装55.0%含有・非含有が分かれやすく、分析による確認が判断材料になる
Pタイル床材53.0%年代や製品によって差があり、みなし判定は慎重に検討したい
壁塗材外壁・内壁26.0%層ごとの確認が必要になりやすく、分析対象として検討しやすい
岩綿吸音板天井材21.0%非含有の割合も高く、広範囲施工では分析の有効性を確認したい
石こうボード内装材4.1%検出率が低く、みなし判定では不要な除去費が発生するおそれがある
吸音板内装材0.8%検出率が非常に低く、分析によって非含有を確認する効果が大きい

石こうボードや吸音板のように検出率が低い建材は、みなし判定による一律の含有扱いがかえって費用負担を増やす要因になり得ます。こうした建材では、分析費を省くことだけに目を向けず、非含有を確認できた場合に避けられる除去費・処分費まで含めて判断することが重要です。

アスベスト事前調査に関するよくある質問

ヘルメットと防護服、マスクを着用した専門スタッフが、現場で手元のクリップボードに挟まれたアスベスト調査結果や確認書類を点検している

Q1. アスベスト事前調査は小規模工事でも必要ですか?

A. 解体・改修工事では、工事規模にかかわらず事前調査が必要です。一定規模以上の工事では調査結果の報告も必要になりますが、報告対象外だからといって調査そのものが不要になるわけではありません。

Q2. アスベスト検体は自分で採取できますか?

A. 検体採取には飛散リスクがあるため、安易に自分で採取するのは避けた方が安全です。。検体採取は、建築物石綿含有建材調査者などの専門家へ依頼することが望まれます。

Q3. アスベスト検体はどのくらいの量が必要ですか?

A. 必要な量は建材の種類や分析方法によって異なります。吹付け材、保温材、成形板、仕上塗材では採取量の考え方が違うため、分析機関の指定や調査対象に合わせて判断してください。

Q4. 表面だけを採取すれば分析できますか?

A. 表面だけでは不十分な場合があります。仕上塗材や床材では、下地調整材や接着剤にアスベストが含まれることもあるため、層構成を確認したうえで採取することが重要です。

Q5. みなし判定と分析調査はどちらが安いですか?

A. 建材の種類や施工範囲によって異なります。検出率が低い建材をみなし含有として扱うと、本来不要な除去費や処分費が発生する場合があります。一方で、含有可能性が高く工期に余裕がない場合は、みなし判定が選択肢になることもあります。

正確な事前調査と分析でアスベストリスクを抑える

アスベスト事前調査では、対象建材を正しく把握し、必要に応じて検体を採取することが重要です。採取箇所や採取方法が不適切だと、分析結果の信頼性が下がり、工事計画や処分判断にも影響します。

また、分析費用を避けるためにみなし判定を選んでも、建材によっては不要な除去費や処分費が発生する場合があります。事前調査の段階で分析の要否を適切に判断することで、アスベストリスクを抑えながら、無駄なコストも防ぎやすくなります。

アルフレッドでは、検体採取から分析、行政向け報告書の作成までを一貫してサポートします。採取箇所の記録や写真整理といった手間のかかる工程も含めてお任せいただけるため、自社での採取体制に不安がある場合もご相談ください。分析結果は土曜日を含む3営業日以内にお出しします。

【参考資料】
付録Ⅰ 事前調査の方法|環境省
アスベスト対策Q&A|国土交通省
石綿則の改正ポイント|厚生労働省
石綿に関する法令等|環境省

監修者:三井伸悟

1980年静岡県浜松市生まれ。2003年に東海大学海洋学部水産資源開発学科を卒業後、2004年に日本総研株式会社へ入社し、分析・環境分野でのキャリアをスタート。2011年には同社の原子力災害対策本部長に就任。その後、世界最大の分析会社グループEurofins傘下の日本法人にて要職を歴任。2017年にユーロフィン日本総研株式会社、2018年にはEurofins Food & Product Testingの代表取締役社長に就任。さらに、埼玉環境サービス株式会社取締役、ユーロフィン日本環境株式会社の東日本環境事業及び環境ラボ事業の部長も経験。2021年にアルフレッド株式会社を創業し、代表を務める。特定建築物石綿含有建材調査者、環境計量士(濃度)、作業環境測定士(第一種)、公害防止管理者(水質一種)の資格を保有し、20年以上にわたる環境・分析分野での豊富な実務経験と専門知識を活かし、持続可能な環境構築に貢献。

 
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